子宮筋腫って切らなくてもいいんだ~子宮動脈塞栓術(UAE)体験記

2013年2月多発性子宮筋腫のため子宮動脈塞栓術(UAE)を受けました。
筋腫と診断されてから手術を経て現在に至るまでの私の体験記録です。
当時の日記やメモ、記憶を頼りに1年たった今ようやくブログにすることができました。
自宅から遠く離れた病院だったのでお出かけ気分も満載!?

☆トップページからは新しい投稿順に表示しています。最近は話が脱線ばかりですみません☆
☆カテゴリーの記事は古い順に表示しています。経過をたどりたい方はカテゴリー順にご覧ください☆

Iクリニックの診察

どこに行こう。同性の医師だったらどんな風に説明してくれるのだろう?検索すると、女性の開業医が割と近くにあることがわかった。クリニックのサイト内では院長自らも子宮筋腫持ちであることをカミングアウトしていた。

それならば…このIクリニックへ。女性専用を全面に出していて付き添いでも中学生以上の男性は立ち入りはお断りなんだって。建物は外も中もちょっと落ち着いたエステサロンか美容院みたいな雰囲気。

セカンドオピニオン、というわけではないが他の病院で全摘と言わたことを告げた上で診察してもらった。診察室には先生の奥にもう一人スタッフがいて、先生と私とのやりとりを次々PCに打ち込んでいた。それが先生の前のPCモニターにも表示される。それにしても一字一句逃さず打ち込まれるスピードによく聞き取れるなあと感心してしまった。

一通り問診を済ませてから「とにかく診察してみましょう」と診察室横の内診室へ案内される。今時の内診台は普通に座ればあとはボタン一つで動くのか。よいしょ、よいしょと上がらなくてもいいのね。ちょっと感動。

内診を済ませ再び診察室へ。PC画面に映し出されたエコー画像を見ながら説明を受ける。エコー画像というやつは何度見てもよく分かりません(あっ、かつて妊娠中のエコー画像だけはわかりました)。先生の説明を聞いてもいまいち何がどう写っているのやら…?

「1個1個は1~2cmぐらいの大きさだけど、小さいものがたくさん集まっている感じですね。全体で7.9cmになっています。大きさが7cm以上で貧血などの症状が出ているので手術適応ですね。」
エコー画像をプリントアウトしたものを渡され、またメモ用紙に筋腫の様子を書いてくれた。

先生手書きのメモ



「子宮筋腫だとは思いますが1,000人に1人の割合で子宮肉腫ということもあります。」とのこと。筋腫は良性の腫瘍だけど肉腫だったら悪性、しかも肉腫かどうかは摘出後病理検査をしないと確定しないみたい。

先生は病状について淡々と説明してくれた。おかげでようやく自分のお腹に抱えているものがどんなものかわかった。小さいものがたくさんある…核出術なんて意味がないという言葉が思い出される…やっぱり全摘なのかな?全摘しかない?あの怖い図を思い出す。

家に向かう間、車を運転しながらも頭の中は筋腫のことでいっぱい。何だか道を間違えて遠回りして帰宅したような…。

Fクリニックの診察(その2)

毎日もやもやした気分が続く。筋腫の大きさや場所、数などをちゃんと聞いてこよう。10月も半分が過ぎた頃、再びFクリニックへ。

先日のエコー画像を見ながらF先生「大きさはそんなたいしたことはないけれど、何個かあるよ。」
数が多くなければ筋腫だけ取ることはできないのか聞いてみた。
先生曰く「何十個あってもとれるけれど、そんなことしても意味がない。貧血は治らないよ。」

ガーン。
ここまで言い切られたらこれ以上質問できません。血液検査をしたらとりあえずヘモグロビンの量が改善していたのでしばらく様子を見ることになった。再びフェロミアが処方される。1日1錠でいいから長い期間飲んでって。
 

結局、自分の筋腫がどんなものなのかは闇の中。逆にショックを受けただけ。F先生のことは嫌いじゃないけど、ここから先は話が進まないような気がして、というかもうここでは全摘する道しか残されていないみたいね…。

このまま全摘になるのは悔しいので、他の先生にも診てもらおう。そのためにはもっと病気について知識を深めた上で話を聞いたほうがいいらしい。図書館でわりと新しい子宮筋腫の本(
よく分かる最新医学 子宮筋腫 検査から診断、最新の治療法まで』)を見つけたので借りてみた。膣式全摘術の切除部分を図解したページを見ていたらなんだかとんでもなく恐ろしくなってきた。

これからどうしようか

 子宮筋腫自体は成人女性の3~4人に1人の割合で見つかる良性の腫瘍で直接命に関わるものではないので症状がなければ経過観察していくだけでも大丈夫なものらしい。私の場合、過多月経だったり貧血があったりと症状は出ているけれど、だからといって慌てて手術をする必要もないので「いずれ」なんでしょうね。全摘するしか根治する方法はないみたいだけど、全く決心がつかず毎日もやもやした気分ですごしていた。

子宮筋腫と診断されたあと初めての生理は予定より1週間ほど遅れてやってきた。早くなることはあっても遅れることなんて今までほとんど無かったのにな。これがこれまでに経験したことのない恐ろしいほどの大量出血。これはもう決意するしかないかも、こんな生理とこの先何年も付き合っていくなんてできないかもと超弱気になる。そして過去最高に酷い生理に手術を受けることを意識し始める。もしかして早く意志を固めるようにと仕向ける先生の陰謀ではないか、と疑心暗鬼になるくらい。

そんな中「子宮筋腫・子宮内膜症体験者の会たんぽぽ」さんのホームページで子宮筋腫は命に関わる病気ではないので焦って手術を受ける必要はない、ゆっくり時間をかけ自分の体について勉強し自分に最も合った治療を探せばいい、治療法を決めるのは患者自身だよと言う文章と出会う。ホームページには自己決定するためのフローチャートもある。確かに子宮筋腫の手術を体験した方のブログなどを読ませてもらうと皆さんちゃんとご自分の筋腫の大きさやできている場所、数なんかを把握し、治療について納得し手術を受けているようだ。自分はどうか
といえば、うーん、どこにどんな筋腫が何個あるのかどれもよく分からない。こんな状態で手術を受けるわけにはいかないでしょ。せめてそれぐらいはちゃんと確認しておかないと。

でも、子宮筋腫は良性の腫瘍なのにどうして子宮ごと全部取ってしまわなくてはならないのか?生理の出血が多すぎるからといって生理自体がなくなればいいと思っているわけではなく多すぎる出血さえどうにかなればいいだけなのにな
情報も気持ちも全く整理がつかず、まだまだ自己決定できるところまで来ていない。

折しも職場では異動希望等の申告書を提出する時期。今後手術を受けることになるかもしれないのでとりあえず上司に話しておかなくちゃ。一番時間ができそうな次の夏にでもお休みもらって手術を受けようかな~なんて、全然決心はついていないけれどそんなつもりでいますと報告。「それまで待てるの?早くしなくていいの?」と今の状況を心配して仕事のことなんて気にしないでいつでも受けたらいいと言ってもらえた。今度の夏っていうのはただ自分が先延ばしにしたいだけなんです
。それにしても婦人科系の病気の話するのに自分の上司が女性でホント良かったぁ。
ギャラリー
  • 番外編 瀬戸内島旅(1日目)
  • 番外編 瀬戸内島旅(1日目)
  • 番外編 瀬戸内島旅(1日目)
  • 番外編 瀬戸内島旅(1日目)
  • 番外編 瀬戸内島旅(準備編)
  • いざ、人間ドックへ
  • あとは家に帰るだけ?
  • あとは家に帰るだけ?
  • ばいばい、おかやま
プロフィール

はおん

ディズニーと手作りが大好きなヒツジさん。
事務系のお仕事してます。

2012年10月子宮筋腫発覚
2013年2月子宮動脈塞栓術(UAE)を受ける。
UAEを受けた時、45歳。

ヒツジさんの夫、ウシさん・ヘビさんの娘2人と
石川県中央部で生息中。

最新コメント
アクセスカウンター
  • 累計:

記事検索