二女と2人での遠出は2回目かな?

1日目は岡山で瀬戸大橋線に、茶屋町でさらに宇野線に乗り換え宇野港へ。ここから豊島へ高速船の予定。普段、港や船とは縁のない生活だから、港に停泊している直島行きのフェリーを見ただけで2人ともすでに大興奮。

まずは乗船券を購入し、乗船整理券をもらい、これで予定どおり豊島へ行けるようになってホッと一安心。宇野で昼食も済ませようと思っていたのに、思ったほど時間がない。一応お弁当だけは確保して船に乗り込むことになってしまった。だから、宇野のアート作品もチラ見しただけ。

瀬戸内海なら波の心配もないだろうと思っていたのに、二女はテーマパークのではない本物の船の揺れにやられていた様子?高速船は波を蹴散らしてかっ飛ばしていくような感じだったから、それなりに揺れたかも。船窓を流れていく島々を眺めつつ、25分ほどで豊島家浦港に到着。
高速船からの景色
船窓からはたくさんの島々が見えます。

今晩の宿は高速船発着場の目の前。宿のお父さんが船の到着に合わせて前で待っていてくれました。案内されたのは2階の1室。なんだか、懐かしい雰囲気。1階はジャム作りの工房になっていて、いちごジャムのあまーい香りがひろがっています。荷物を置き、工房の休憩スペースで宿のお母さんとおしゃべりしながらようやく昼食。ゆっくりおしゃべりもしたいけれど、次の予定時刻も近づいているので、食事後はすぐにシャトルバス乗り場へ。

島内の移動は、レンタサイクルが便利そうなんだけど、二女が「乗れない」と言ったこと、私も普段乗らないからあんまり自信ない(すぐ息切れする)、という理由でシャトルバス利用。両替機がついていないという情報の元、事前に貯めに貯めた小銭を持って乗車。バスに乗って移動したら、途中で道は狭くなるし、その狭い道が混雑しているし、道の横はガードレールなしで切り立っていたりで結構怖い。坂道、曲道は島なら普通かな。自転車にしなくてよかった。

豊島美術館前に到着。この辺りは、さっきまでの狭いところから一転、視界が急に開ける。道路も広く一直線に海まで続いている感じだし、道路の両側に広がる棚田も美しい。思いっきり「わ~~~!」と叫びたくなるような景色。棚田の奥の白っぽい建物が美術館かな?

チケットブースから林の中の小道を進み、靴を脱いでいよいよ中に入ります。縦半分に切った卵を伏せたような真っ白な建物の中は、なんだか不思議な空間。床のあっちこっちから水が湧き、コロコロと流れ、違うところから湧いてきた水と合流したり、そのうちそれが水たまりのようになり、また流れ出して地面にある穴に流れ込んで消えて行ったり…用心深くゆっくりゆっくり地面を見ながら歩いたり立ち止まったり、座ってじっくり観察したり、ただただ眺めたり。周り中の人がそんな感じで、時間の流れが止まったような異空間だった。心が洗われるってこんな感じかな?疲れが溜まったら、ボーっと1日中眺めにきたいかも。
豊島美術館
豊島美術館。丸く開いている天井から
見える空や雲、差し込む光もいい感じ。

次は心臓音のアーカイブへ。バスがなく美術館から徒歩で向かうけど、ここからは下り坂なので自転車があればなあ、なんて思ったりして。30分以上歩いてやっとたどり着いたー。

心臓音のアーカイブでは、多くの人の心臓音が収集されていて、その心臓音を光と音で見せる展示がされています。自分の心臓音も採録可能で、レコーディング後作品として見られるし、また作品の一部としてアーカイブされるとあって、二女が「自分の心臓も録音したい」とやる気満々でやってきたのでした。まずは、展示室へ。中は暗くて鼓動の音が響く。再生される心臓音の強さやリズムに合わせて電灯の付き方が変わるんだけど、心臓の音って人によってこんなにも違うのかーっていうのを体感。大音量の心臓音を聞いてドキドキしたよ。その後、レコーディングルームで自分で心臓音を収録。録音後、CD化し購入することも可能です。記念に買って帰ったけれど、家で聞く機会なんて…。とりあえず彼女の2013年10月の心臓音が豊島に残されたわけね。
心臓音のアーカイブ
心臓音のアーカイブ。
心臓の音がアートになるんて面白い。

その後は宿のある集落までシャトルバスで戻り、夕食弁当をお願いしてあったお店へ寄って宿へ。民泊施設なので、宿泊する部屋以外のトイレやお風呂は共同使用、ちょうどほかの部屋の方たちは外に出かけていったから先にお風呂を使わせてもらうことにしたんだけど、ここで大事件発生!!

「コンタクト外したけど部屋に眼鏡忘れたなぁ、カバンも置いてきたけどいいかー」と思いつつお風呂に入ろうとした瞬間、扉の外で「お母さん、部屋の鍵、かかってしまって入れんようになった。どうしよう~~…」と半泣きの二女の声が。

鍵は私のカバンの中。車で言うならまさに「鍵の閉じ込み」というやつですね。しかし、真っ裸の状態ではすぐにでていくこともできず、「とりあえずお風呂に入るから、それまでテレビの部屋で待っとってー」共同使用できる部屋があってひとまず助かった。

民泊といってもここの宿は宿主さんとは一緒ではないため、連絡して開けてもらうしかないんだけどスマホもカバンの中…。宿主さんのお宅もどこかわからないし、外はいつの間にか雨が降っているし、なんせメガネがなくて何も見えない。外出していったお隣さんがどなたか戻ってくるまでもう待つしかない状態で…。

1時間ほどして隣の部屋の方が戻ってきて、事情を説明したところ、快く宿主さんに電話してくれました。そして、ほどなく宿のお父さんが鍵束をもってやってきてくれました。お隣さん、宿のお父さん、その節は大変お世話になりました。ありがとうございました。軽トラに乗って帰っていくお父さんがスーパーヒーローに見えました。

お隣さんとは、それからテレビの部屋でご一緒させてもらい、夕食を取りながら談笑。子供連れだとわかっていて、自分たちの買い物のほかにうちの子にわざわざお菓子を買ってきてくれていたりと、素敵な方たちとご一緒できてほんとに良かった―。自分のやらかしたことで半泣きだった二女も反省しきりだったけれど、皆さんに救われました。

これも、旅の思い出、ですね。
宿の前は高速船乗り場
宿からの風景。目の前は家浦港
高速船発着場、奥はフェリー乗り場。