どこに行こう。同性の医師だったらどんな風に説明してくれるのだろう?検索すると、女性の開業医が割と近くにあることがわかった。クリニックのサイト内では院長自らも子宮筋腫持ちであることをカミングアウトしていた。
それならば…このIクリニックへ。女性専用を全面に出していて付き添いでも中学生以上の男性は立ち入りはお断りなんだって。建物は外も中もちょっと落ち着いたエステサロンか美容院みたいな雰囲気。
セカンドオピニオン、というわけではないが他の病院で全摘と言わたことを告げた上で診察してもらった。診察室には先生の奥にもう一人スタッフがいて、先生と私とのやりとりを次々PCに打ち込んでいた。それが先生の前のPCモニターにも表示される。それにしても一字一句逃さず打ち込まれるスピードによく聞き取れるなあと感心してしまった。
一通り問診を済ませてから「とにかく診察してみましょう」と診察室横の内診室へ案内される。今時の内診台は普通に座ればあとはボタン一つで動くのか。よいしょ、よいしょと上がらなくてもいいのね。ちょっと感動。
内診を済ませ再び診察室へ。PC画面に映し出されたエコー画像を見ながら説明を受ける。エコー画像というやつは何度見てもよく分かりません(あっ、かつて妊娠中のエコー画像だけはわかりました)。先生の説明を聞いてもいまいち何がどう写っているのやら…?
「1個1個は1~2cmぐらいの大きさだけど、小さいものがたくさん集まっている感じですね。全体で7.9cmになっています。大きさが7cm以上で貧血などの症状が出ているので手術適応ですね。」
エコー画像をプリントアウトしたものを渡され、またメモ用紙に筋腫の様子を書いてくれた。
「子宮筋腫だとは思いますが1,000人に1人の割合で子宮肉腫ということもあります。」とのこと。筋腫は良性の腫瘍だけど肉腫だったら悪性、しかも肉腫かどうかは摘出後病理検査をしないと確定しないみたい。
先生は病状について淡々と説明してくれた。おかげでようやく自分のお腹に抱えているものがどんなものかわかった。小さいものがたくさんある…核出術なんて意味がないという言葉が思い出される…やっぱり全摘なのかな?全摘しかない?あの怖い図を思い出す。
家に向かう間、車を運転しながらも頭の中は筋腫のことでいっぱい。何だか道を間違えて遠回りして帰宅したような…。