子宮筋腫って切らなくてもいいんだ~子宮動脈塞栓術(UAE)体験記

2013年2月多発性子宮筋腫のため子宮動脈塞栓術(UAE)を受けました。
筋腫と診断されてから手術を経て現在に至るまでの私の体験記録です。
当時の日記やメモ、記憶を頼りに1年たった今ようやくブログにすることができました。
自宅から遠く離れた病院だったのでお出かけ気分も満載!?

2014年03月

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そして退院診察へ

退院診察は10時頃の予定。それまでにはまだ時間がある。それじゃあ、ちょっと帰り支度に取り掛かろうかな。何でもかんでも床頭台の棚に放り込んでいたので、中から取り出してスーツケースに入れてみたり、トートバッグに入れてみたり…あっちがいいか、こっちがいいかと悩みながら荷物を動かす。荷物、来た時より増えてるはずないんだけどなぁ~。

そうしているうちに「下に下りてください。」と声がかかった。まだ10時になってないよね?部屋中、荷物を散らかしてとんでもないことになっているけど下に行きますか?いよいよ退院診察。1階へ下りるのも手術の日以来。ドキドキしながら1階へ。

診察室に案内されて、さっそく吉野内先生の診察。内診の結果は……「いいでしょう。」

出血も綺麗なものだし今のところ感染の心配はないって。あ~良かったぁ。出血がある間はバイ菌が入ってきても一緒に流れ出てしまうので子宮にとどまらないため感染しにくいらしいが、UAE後の出血が治まる頃や生理のおしまい頃になると感染しやすくなるんだって。なるほど。むやみに感染を心配しても仕方ないけれど、出血が治まる頃は注意しなくちゃね。

痛み止めのことで質問したら、私の場合そんなに大きい筋腫がないからこの後薬を飲まなければならないような痛みがぶり返すことはまずないでしょうとのことだった。痛くなるようなことがあれば感染を起こしている疑いがあり、その時は同時に38度以上の熱もでるので自分で分かるはずだとのこと。もしそのような症状があればすぐに連絡すること。以前私と同じような筋腫タイプで感染を起こした方もいたみたいだけど、その方は自分で感染した筋腫を全部排出できたらしいが、もし感染を起こしたら感染した筋腫を排出するため子宮の洗浄と消毒が必要で、また治療方針を決めるために一回は岡山に来てもらうことになる、と感染した時のことを説明してもらった。

今までフェロミアをずっと服用しているけど、あと10日分ぐらいでなくなってしまうので今後も飲んだほうがいいのか聞いてみた。昨日の採血の結果、血中のヘモグロビンは正常値(数値聞き忘れた!)になっているので、今残っているのは飲みきって肝臓に鉄分を蓄えておけばあとは飲まなくてもいいって。もうこれからは貧血になることもないでしょう、ってうれしい言葉をいただいた。やったー!ますます元気になったぞ~。

最後に、次回の診察予定の話を聞く。感染に移行するのは退院から1週間前後が多いらしく感染の有無や術後の経過観察のためにそれぐらいの時期に最初の診察を受けることになっているみたいだけど、これは遠隔地からの場合はパスしていいんだって。感染?と思われる症状があればその時に診察を受けることにはなるんだけどね。なので術後最初に受ける診察は1か月後です。術後1か月の診察は筋腫への血流が遮断されたかどうか確認するために必須なんだそうで、「受付で次回の予約を取っていってくださいね。」との言葉で診察は終了。どうもありがとうございました。

診察室を出ると早速受付へ。1か月後のMRI撮影と診察を予約する。次回の診察は3月11日(月)、MRIが13時、診察が14時30分、と11月に診察を受けた時と同じ時間帯でお願いした。

あっという間に退院の日

点滴や硬膜外麻酔のチューブから解放されたしお腹の痛みもほとんど気にならなくなったしで、これでゆっくり朝まで眠れるぞ~と思っていたんだけど、意外にも4時頃に目が覚めてしまった。あれれ?まだ起きるには早すぎる~!なのにそれからしばらく眠れなくなった。それでもベッドでおとなしくしているうちにいつの間にか再び夢の中へ。次に目が覚めた時は外が明るくなっていた。

7時に最後の検温。熱はなかったんじゃないかと思うけど、体温計を確認せずに看護師さんに渡してしまったのでどうだったんだろうなぁ?痛み止めの薬は、この朝にはもう薬を飲むほどの痛みはなかったから飲まなかった。痛くなったら飲めばいいかな~、なんて自己判断です…。

どちらかと言えばお腹がはっているのが苦しくてね。昨晩、下剤を飲んだけど残念ながらまだ何の反応もないのですよ。普段下剤を使うことなんてほとんどないからたまに飲むと効き過ぎるのに。今回はなかなか手強いぞ。O看護師からは「朝食の後、かな?」と言われたが、ぜひぜひそうなって欲しいよ~。ホント、心よりお待ち申し上げております。

朝食が運ばれてきた。ようやくゆっくり食事を味わえるようになった。サンドイッチもスープもおいしかったぁ。2日前の昼食のあとはずっと痛みの中だったので、ゆっくり食事ができるようになってうれしかった。もちろん完食です!!食後は抗生物質を服用。この日、抗生物質3日分と痛み止めの錠剤5錠、座薬1個が処方された。これは、お持ち帰りの分ね。
 

4日目朝食

(4日目朝食のメニュー)サンドイッチ、スープ豆乳仕立て、牛乳、オレンジジュース、グレープフルーツ

そしてそして……この朝食の後いよいよトイレに行きたくなっきた。予想的中!やったー!4日ぶりにようやく腸の中も動いたよ~!お腹スッキリ、気分もスッキリ~♪ただし、この後予想していた通り下剤が効きすぎて退院して2日経っても食事の度にトイレに通うことになるんだけど…。

最後の夜は

病室に戻ったところでちょうど夕飯が運ばれてきた。今晩はO看護師。なんかミステリアスな雰囲気の方だわ。

明日10時頃から退院診察があることと、その際に1か月後の診察の予約をとるので予定を考えておいて欲しいと話があり「退院に際しまして」という紙をもらった。よく読んで何か質問があれば明日の診察の時に聞いてくださいねって。おおっ、急に退院が目の前に迫ってきた。ほんの数時間前までは明日本当に退院できるのか全く想像もできなかったのにね。シャワーをしてからはビックリする勢いで元気になっていって、これには自分が一番驚いているんだけど。

でも、実はまだお腹が痛いのです。これは今まで麻酔の影響で腸の動きが弱くなっていたため、腸内にガスが溜まったり数日排便がなかったりしているせいもあるらしい。確かに夕方からはお腹がはっている痛みのような…。ガスはでるけど便はまだだからなぁ。明日、長い時間電車に乗ることを考えると病院にいる間にできればすっきりしておきたい。「下剤、出しましょうか?」とO看護師にきかれ、間髪入れずに「お願いします。」

お隣の部屋で話し込んでいる間にすっかり湯冷めしてしまいホントに体が冷え切ってしまったみたいでガタガタ震えが…。自業自得って言うやつなんだけどね。廊下の共用冷蔵庫の上に用意されているティーバッグを利用して温かい飲み物を入れたり、電気毛布のスイッチをオンにしてしばらくベッドに潜り込んだり。手術当日ここへ戻ってきて布団を掛けてもらって以来ただひたすら蹴散らして寝ていたようで、よく見たら毛布のカバーが半分ぐらい外れてグッチャグチャ。ひどすぎる…。気がついたからには今晩ぐらいはちゃんとしてから寝ようっと。

お茶コーナー

共用冷蔵庫の上にあるお茶コーナー。様々なティーバッグやワンドリップタイプのコーヒーが用意されています。

電気毛布にくるまって何とか体が温まった。これでやっと夕飯食べられるかな。この日の夜から抗生剤は飲み薬(サワシリン250)に。痛み止めの錠剤もあり。かなり元気になったから夕飯は全部食べられそうな気がしていたんだけど、残念ながらまだダメでした。お肉とってもおいしかったんだけど、今日は味覚も嗅覚もいつもと違ったのかなあ。たぶん普段なら感じないのに、味が濃く思えたりにおいを強く感じたり。ポークソテーのフレンチマスタード風味…もう一回食べたいよ~。いつもの私なら絶対全部食べちゃうよ。

3日目夕食

(3日日目夕飯のメニュー)ポークのフレンチマスタード風味、トマトコンソメスープ、ごまプリン、白飯、柿・キウィフルーツ、お茶

夕飯食べたらトイレに行きたくなるとか何か新たな展開があるんじゃないかとすごく期待していたんだけど全くその気配なし。うーん、早く来てほしい。もう少し待ってみよ。

夜、再び「ひととき」を広げてみた。今までは元気をもらうばっかりだったけれど、少しでも何か伝えられればと思いペンを取った。色々考えながら書いたつもりなんだけど、書き始めたら収拾が付かなくなっちゃった…。もうちょっと考えてから書けばよかった。

書き終わった時すでに日付が変わっていた。今晩はようやく夜勤の看護師さんの手を煩わせることなく眠れそう。


午前中、M看護師に「最高に痛い時が10としたら今はどれくらい?」って質問された。たぶん、硬膜外麻酔を止めてから麻酔のチューブを抜くまでの間に聞かれたんだと思うけど、その時はこれからどうなるのか予想も付かず今の状態が10なのか8なのか5なのかわからなくて「かなり…」って曖昧な答えしかできなかった。その時の痛みがどれくらいなのか数字化するのって難しい。でもすごく辛い時はその都度Max10だったのかもしれない。手術した日の夜中お腹が熱くて苦しかった時も、2日目の夜から始まって3日目の午後までずっと続いた痛みも。その時その時違う辛さだったので簡単には比べられないんだけどね。振り返るとこの日の痛みが一番きつかった。一番辛い状況から痛みがスーッと引いていく感じもものすごく劇的な一日だった。

お隣さんへ突撃

元気が出てきたついでに思い切ってお隣の部屋を訪ねてみようかな。せっかくなので同じ時に同じ治療を受けた方とぜひぜひお話ししてみたかったのです。こんなチャンスは今しかないでしょ!

お邪魔覚悟で突撃!ドアをノックしてそっ~と開けると…ベッドで横になっていたのに快く「どうぞ、どうぞ」って迎えてもらえました。ホッ。話をしていると気が紛れるからどうぞって。それではお言葉に甘えて失礼しま~す。

始めて会ったのに同じ病気で同じ治療を受けたことで勝手に前からの知り合いみたいな気分になって、話したいこと、聞きたいことがいっぱい。

お隣さんは岡山県内在住で私よりいくつか若い方。お腹の上から触って分かる大きな筋腫持ちだとのこと。彼女と話した中で、今までは薬物療法で先延ばしにしてきただけだったけれどUAEを受けて「これが治療だな、って思った。」という言葉がとても印象的だった。それと、「(UAEを受けられる病院が)近くにあったから受けたけど、近くになければ受けなかったと思う。」という言葉に、UAEという選択肢が近くにあることがすごくうらやましくなった。

話し込んでいるうちに夕方の漢方薬の時間になっていたようで、M看護師が23号室へ。私たちが話している姿を見て「あら、こんなんいいねー。もっともっとどうぞー。」って。私の病室へいってももぬけの殻だし、玄関の鍵はかかっていて誰も面会にきているはずもないのに病室から人の話し声はするし、と首をかしげながら23号室の扉をたたいたんだって。

パジャマの上に何も羽織っていない私に「寒くない?」と声をかけてくれたが、その言葉で急にゾクゾクしてきた。シャワーして元気になって、ちょっと調子に乗ってました…。ずいぶん長居してしまったし、薬も飲まなければいけないし、そろそろおいとましないとね。
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プロフィール

はおん

ディズニーと手作りが大好きなヒツジさん。
事務系のお仕事してます。

2012年10月子宮筋腫発覚
2013年2月子宮動脈塞栓術(UAE)を受ける。
UAEを受けた時、45歳。

ヒツジさんの夫、ウシさん・ヘビさんの娘2人と
石川県中央部で生息中。

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