子宮筋腫って切らなくてもいいんだ~子宮動脈塞栓術(UAE)体験記

2013年2月多発性子宮筋腫のため子宮動脈塞栓術(UAE)を受けました。
筋腫と診断されてから手術を経て現在に至るまでの私の体験記録です。
当時の日記やメモ、記憶を頼りに1年たった今ようやくブログにすることができました。
自宅から遠く離れた病院だったのでお出かけ気分も満載!?

2015年02月

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ばいばい、おかやま

ゆったりと昼下がりのカフェタイムを楽しんで、はたと気付けば時刻は間もなく16時20分!帰りの新幹線は16:49発。やばい、のんびりしすぎた。バタバタとホテルグランヴィアを後にする。

要らないと言っていたのに二女から「やっぱりきび団子買ってきて~」とおみやげの追加注文があったけど、まだ買ってないからまずきび団子を買わなくちゃ。それと夕飯用にB級ご当地グルメのニューフェース?という豚かば焼き丼弁当を購入しよう。JR切符の発券もまだだし、コインロッカーの荷物もとってこなくっちゃいけないし、のんびりしすぎたつけがここで回ってきた感じ?

朝ネット予約したJR切符、初めて発券機で取り出してみたけど簡単だった。これは便利だね。せっかく覚えたe5489なるサービスも、今後あんまり利用するチャンスがないかもしれないなあ。だから今度予約しようとしたらパスワードとか忘れてる可能性大ね…。

コインロッカーの荷物をピックアップしたらホームに出よう。改札内のお土産屋さんに並ぶフレッシュなフルーツ(「ももたろう」ブドウなどなど)に心惹かれたけれど、荷物が重くなるのでこれは諦めた。時間もないし…。

ホームで新幹線を待っている間、ふと見上げると秋の空が広がっていた。吹く風も真夏とは違う空気。昨年11月から4回通った岡山ともいよいよこれでお別れだな~と思うと、秋の気配と相まってちょっと感傷的に。
新幹線ホームにて
空にはいつの間にか秋の雲が広がり…

そして、新幹線がホームにはいっていきた。新幹線の車窓から……「バイバイ、おかやま」
新幹線の車窓から
なんとなく寂しい…

岡山のパフェ2

待合室で会計を待っていると、診察室から出てこられた田頭先生に「今日のことも(体験記に)書きますよね。って、もう次の診察はないんでしたっけ。じゃあ、『続きはwebで』ですね。」と声をかけてもらった。私「はい、書きますよ。(紙バージョンの体験記の)『続きはwebで』ですねー。はい、がんばります!」もう少し体調がよくなったら、私の体験をブログにしたいと考え中なので、それまでお待ちくださいね。

その後は、これから外へ出るという吉野内先生が着替えを済ませて登場。Tシャツに短パンというあまりにラフなスタイルのおじさん(ごめんなさい!)に変身していたから、どちらさん?って感じでしたが…。そして、先生方に挨拶をしてUAEセンターと今度こそ本当にお別れです。今まで何かといろいろお世話になりました。

吉野内先生には別れ際、このあとは特に予定はないなんて話してきたけど、実はもう一つだけ行きたいところがあったのです。昨日、Tさんから「岡山でパフェを食べるんなら、ホテルグランヴィアのカフェがいいよ」と教えてもらったので、これは行っておくべきかなって。もう当分岡山に来ることもないでしょうしね。お昼にパフェを注文するのをためらったのは、最初から今日はここでパフェを食べようと思っていたからなのです。何せ1日に2個もパフェ食べることになるから…。昨日のも合わせたら3個目ね。
えへへ。

そんなわけでホテルグランヴィア岡山のカフェオリビエへ。月曜日の午後、ということもあってか店内の人影はまばら。時間はまもなく16時。この時間帯はさしずめマダムのティータイムってところなのかも。そんな雰囲気のお客さんばかり。

外に面したカウンター席に案内される。なんか、いい感じ。時間の流れがゆっくりしている。さっそく岡山産白桃とナタデココのパフェを注文。しばらくしてパフェが運ばれてきた。さすがホテルのカフェのパフェ、見た目はもちろん味もとても上品。昨日の桃とはまた違う味。下の方に入っている桃のジュレも最高、すごくおいしかった。ゆったりした雰囲気、外を眺めながらのんびり。ぜいたく、ってこういうことかな~。
白桃とナタデココのパフェ優雅な昼下がり
本日2つ目のパフェ。今日も桃がいっぱい 
 時が経つのも忘れて…

意外な言葉に赤面

待合室でしばらく待って、受付したときに待合室で出会ったもう一人の患者さんと入れ替わるように吉野内先生の診察へ。

診察室に入るなり、話題は私の体験記の件に。吉野内先生の口から出た言葉は体験記ではなく「旅行記」だったような…それも、何回も。確かに半分以上旅行記みたいなものなんですけどねー。お食事の写真をメニュー通りに並べてあるページ(紙バージョン編に載せてます)を見たら笑ってしまった、って。このページこそが退院後最初に書いた、私の体験記の原点なのですよ。食い意地はった私らしいページということで(笑)。
お食事メニューお食事一覧
食事メニューは病院のもの。
メニューと同じように写真を並べたら…
先生にウケました。

退院後は、特別なことがなければUAE後の経過は放射線科の画像診断のみでいいことになっているんだけど、ここまでいろいろあったので今回は婦人科の診察もお願いしていました。

これまでの経過は前にも書いてますが、ざっくりとおさらい。2月の手術後順調だった生理が6月はなくて、心配でたまらず吉野内先生にメールで相談。「基礎体温から、3月4月は排卵があって卵巣機能に問題なし、5月以降は低温期だけが続き無排卵でそのための無月経」とのこと。そして、「UAE後正常だった卵巣機能が数ヶ月も経ってから低下することは考えられない、強いストレスがあったのならそれが一時的に卵巣機能不全を引き起こしていると思われる」のだと。

あの頃は体がユラユラするのが良くならず、それだけでも気持ちが追い込まれていたのに、そこに職場での大大大大事件が追い打ちをかけてしまい、心身ともに完全にやられてしまっていた。その上、いつまで待っても生理が来ないから、かなりのパニック状態に。先生から「一時的なものだろうから、気分を落ち着けて。」と返事をもらわなかったらどうなっていたことか。ただただ、焦っていたので…。

直後の7月には無事生理が再開し、8月もちゃんとやってきてひとまずホッとしたんだけど、生理が終わって数日経ってから、また少し茶褐色のおりものがあって「これって大丈夫なのかな」って心配になったりして。こんな半年を過ごしたので、ここで一度診察を受けておかなければ、と思ったからなんです。

7月8月はちゃんと生理が来たことを報告すると、体温が二相になっているか確認され、そして「やっぱり(原因は)ストレスだったんですねー」と。そしてMRI画像を見ながら、次に先生の口から思いがけない言葉が…。

「この子宮なら妊娠するよ」

ひえ~っ!!「妊娠は特に望んでいないと前もって言ったとおりですし、そんなつもりは全然ないです」と慌てふためく私。全く予想もしなかった言葉に一気に頭に血が上ったみたいで暑くなってきた。先生からはさらに「ぜひ生んで欲しいなー」とも。「え~っ!それはないです、ないです」両手を振ってますます慌てる私。その後も話の中でしきりに「ぜひ生んで欲しい」と言われ、その度に「ない、ない」顔が熱いですー。

ここまで体調がずっと悪かったり、生理が止まる事件があったりだったので、そんなこと思いもしなかったけれど、子宮が妊娠可能な状態にまで回復していたのはものすごく喜ばしいことだよね。この年になって「子どもを産める」なんてこれっぽっちも考えもしなかったけど。

ただ、今でも子宮には壊死した筋腫が残っているので、もし中絶するなんていうことになると感染には弱くややこしいことになるから、妊娠を望まないのならそれには注意してほしいそうで。中絶するしないには関係なく感染自体についてはまだその可能性がなくなったわけではないので今後も気をつけたほうがいいんだって。

「ガン検診、去年受けてるから今年はいいかな。2年に1回はちゃんと受けてね」とガン検診の話題に。今年は職場の指定年齢人間ドックを受けなければいけない年なのでその時受ける予定だと話すと、先生からは「それならUAEを受けたとは言わないほうがいいですよ。検査する側の人間の興味本位に、いろいろ面倒なこと聞かれるからね」UAE受けた人が世の中にまだまだ少ないから、そんな人に出会ったらここぞとばかりに質問してくるということなのかな。だから筋腫があるといわれたら、経過観察中とさらっと流したほうがいいんだそう。確かに石川県を含めこの辺りではUAEを行っている病院もないし、診察する側の医師でもUAEを受けた患者に遭遇することはまずないだろうし、好奇の目にさらされてしまうことになってしまうのかもしれない。婦人科の先生がこんな話をするなんて、UAE自体がまだまだ市民権を得ていないんだなと思った瞬間だった。これは残念…。

「診察はどうしますか?」と先生に聞かれ、それはもう「お願いします」で内診も。おりものの状態も悪くないし、この感じだとエコーでもしない限り筋腫だとは言われないんじゃないかとまで言ってもらえた。子宮に関しては何の問題もないんだそう。太鼓判押してもらえたのかな。やった!今の出血は卵巣がまだ本調子に戻っていないからで、子宮ではなく原因は卵巣にあるのでは、とのこと。ちゃんと診てもらったのでこれで安心して帰れます。

本当にありがとうございました。

MRI画像診断(術後6か月編)

そしてようやくUAEセンターに到着。病院前のPに車が一台。ほかにも誰かいるのかな、と思いつつ玄関の扉に手をかける。

「こんにちは~!」扉を開けると、先に待合室のソファで問診票を記入している方が。もしかして、午前中篠﨑クリニックで見かけた方では?やっぱりこちらの患者さんだったんですね。ここでほかの患者さんとすれ違ったことはあるけれど、同じ時間に一緒になったのは初めて。その方の前を通り抜け受付へ。保険証とMRI画像を収めたCD-Rを提出し、しばし待機です。

待合室のテーブルの上には見覚えのあるファイルが!実は、私のUAE体験記には、ブログにする前に自分の記録用に書いた紙バージョンがあります。記載事項におかしなところがないか確認してもらうため先生方に見てもらったところ、そのまま病院に置かれることになったのがそのファイルでして。目の前にすると何とも小っ恥ずかしい…。ブログとはちょっと違うので、UAEセンターに行く機会がある方は、ちらっとめくってもらえると嬉しいです。

診察室の扉は開いたまま、部屋の中の田頭先生の姿がチラリと目に入る。何だかいつもと違う感じ…まだ白衣を着てないからだ。遅刻したけど、診察はまだこれから?良かったというか何というか、とにかくダラダラの汗を拭かなくちゃ。その後、診察室へ向かう吉野内先生が待合室の私の姿を見て「長旅でしたね」と声をかけてくれた。

この5か月、あまりにいろんなことが身の回りに起こりすぎて、生理が飛んだり精神的に辛かったりと予想外の日々を過ごし、その中で先生方にはポイントポイントでずいぶん支えてもらったのです。なので、今日こうして診察で顔を合わせたら泣けてしまうかも…なんて思ってやってきたんだけど、涙より先に出たのは笑顔。お二人の顔を見たらなんだかすごくホッとした。いつでもここで待っていてくれる、そんな感じ。この病院の穏やかな空気感も変わらない。

田頭先生から呼ばれ、診察室へ。白衣姿のいつもの先生ですね。先生からさっそく「体調はどうですか?」と春からの体調のことを聞かれると、今までの思いが次から次からあふれてきて話が止まらなくなってしまって。こうして話を聞いてもらうだけでも心が軽くなっていくようで。先生の専門とは全然関係ないんですけどね…。たくさん聞いてもらってありがとうございました。ほんの1か月ぐらい前までは、おしゃべりするどころが、声も出ないくらいの状態だったことを考えると、ベラベラとよくこれだけしゃべりました…。

私のなが~い話が一段落したところで、今日のMRIの結果へ。お待たせしました。これが本題ですね。

前回3月に撮った、術後1か月のMRI画像と比較しながらの説明です。筋層内の筋腫に関しては、術後1か月の時点でMRI画像に筋腫1個ずつの輪郭が黒く写しだされていて、血流がなくなり壊死したことが確認されていたんだけど、そういえばあの時グレーゾーンの話もしてました…。粘膜下筋腫の方は、前回は実はあまり黒くなってなくて、まさにグレーな感じだったのだと。ところがところが、今回のMRIではその姿がほとんどなくなっているそうで。おそらく、術後に排出されてしまってなくなってしまったから見つけられなくなったのではないか、ということなんだって。確かに、何回かそれらしいものをトイレで目にしてますねー。こんなになくなるなんてことは、先生にも予想外の結果なんだそう!?いい方にハズれたみたいです。なんてラッキー☆

そして前回までは筋腫のせいで子宮が立ち上がったような形状になっていたんだけど、本来あるべき形状に近づいているみたいだった。私の場合、子宮が背中側に倒れている子宮後屈なので、子宮の入り口から後ろ側に90度傾いた形になる。膀胱への影響はもともとなかったとはいえ、子宮が本来の形状に近づいたことで膀胱の上部にも余裕のある部分ができて、膀胱自体もさらに広がっているんだそう。

子宮の大きさ自体も通常のサイズに戻りつつあり、子宮内腔にも隙間ができてきている。黒く写っている筋腫たちは、この後ゆっくりゆっくり縮んでいくから、今後はMRIを撮っても今回ほど劇的な変化は見られないんだって。そういうことで、先生からは「今後は経過観察も遠方からわざわざ来てもらう必要もないだろうから、今回で卒業ですね」と。ありがとうございます。そんな気がしたから後楽園にも寄ってきたんですよー。これも、なかなかいい読みだそうで。

私の場合は、一番大きかった筋腫でも、術前3.7cm→UAE後1か月3.3cm→今回2.9cmと大きさとしてはそんなに縮んでなかったけれど、子宮自体が小さくなったため、最初にあった位置からはグッと下の方に移動して、同じものなのかパッと見てわからなくなっていた。今回は右の卵巣が少し大きく写っていたので、ついでにサイズを測ってもらった。卵巣は時期によって大きくなったり小さくなったりするんだって。これが卵巣の営みなんだとか。ストレスで生理が止まるなんていう事態もこの5か月の間に起こったけれど、今は卵巣も元気にしているということなのかな?

今回はあの大きなフィルムの貼り出しはなく、すべてパソコンの画面を見ながらの説明で、ドキドキ感は少なくなったかも。あのフィルム、ダダーッと貼り出されていると結構びびりますからね。すごい重病人になったみたいな感じで…。まあ、それがなくて少し寂しい感じもしたけれど。

あとは、昨日のことなど雑談もちょこっと。なんだか最後までひたすらしゃべりまくりで…すみません…自分がこんなにしゃべるなんて思わなかった。そうそう、前の週にはTDR行ってきました、と話したところ「はおんさんといえばこれこれ」との先生の一言、すっかりディズニー好きのイメージが定着しちゃってる…。
先生から最後に「ホントに元気になったんですね」と一言。ほんと、この場にこんな元気に来られるとは1か月前には考えられなかったけど、ここに来ると思うからこそ元気がでてきたのかもしれないです。そして、今回もMRIの画像をプリントアウトしてもらい「それじゃ、ひげの先生の診察も受けていって下さい」と婦人科へ案内され終了です。

今回は事前に婦人科の診察もお願いしていたのでした。

 ☆塞栓後6か月の筋腫が写っているMRI画像はこちらから(興味のある方はどうぞ!)
https://livedoor.blogimg.jp/daisy0109/imgs/a/4/a441c265.jpg
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プロフィール

はおん

ディズニーと手作りが大好きなヒツジさん。
事務系のお仕事してます。

2012年10月子宮筋腫発覚
2013年2月子宮動脈塞栓術(UAE)を受ける。
UAEを受けた時、45歳。

ヒツジさんの夫、ウシさん・ヘビさんの娘2人と
石川県中央部で生息中。

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