腹腔鏡検査は、検査と名前がついているけれど手術みたいなものです。4日間入院で、手術同意書も書くし、何よりほんの数cmとはいえお腹を切開するわけですし。
当日の朝入院し、午後から検査。初めての入院だったけれど、「検査」という名前からかお気楽な私、恐怖心もなく病院へ。手術室へ入る時にようやく、「これは大変なことなのかも」と緊張し始め…。
検査は腰椎麻酔で。麻酔の際、看護師さんから「体は動かさないで」と言われたのに、注射された瞬間勝手に体がビクンと反応。「動かないでって言ったでしょ!針が変なところに行きますよ!」とものすごい剣幕で怒られて、撃沈。肩から痛み止めの注射を打たれてからは…気が付いたときは病室!?
目が覚めたら、おしっこの袋ついてるけど、いつの間にされたんか?おまけに足が重い。ベッドの上なのに、足だけ地面にめり込んでいるような、コンクリートで固められたような感覚。でも全く動けなくて、ナースコール。看護師さんに畳んだ毛布をふくらはぎの下に挟んでもらい、麻酔が切れるまで何とかしのいだような…断片的な記憶です。
検査では、左卵巣を中心に赤紫色の斑点(ブルーベリースポット)が広がっていて子宮内膜症と確定、検査の際に処置できる範囲のことは全部行ったと、あとで先生から説明してもらった。
不妊につながるような病気がみつかったことがショックで落ち込んでいた私に、声をかけてくれたのが同室入院の皆さん。婦人科の4人部屋で、私以外の3人は30代後半~40代前半、おそらく子宮か卵巣の病気で摘出手術などを受けていたんだと。これは想像だけど。
「病気が見つかって、ラッキーだったね。病気を治したら、また頑張ればいいじゃない。まだまだ若いんだからチャンスはいっぱいあるし、これからだよ。私たちは子どもには縁がなかったけれど、こうして夫婦2人で仲良くいられるし、いつまでも新婚みたいでしょ?これからもずっと変わらないよ。仮に子供に恵まれなくても旦那さんとずっと仲良くしていけばいいんじゃない?それも悪くないと思うよ。でも、私たちの分も頑張って。かわいい赤ちゃんがやってくるといいね。」
私は自分のことしか考えてなくて周りのことなんて全く目に入っていなかったのです。同室の皆さんも、ここに至るまでたまらなく苦しい時もあったはず。なのに、笑顔がキラキラしていて、お見舞いに来た旦那さんともいつも楽しそうに過ごしていて。こんな風に励ましてもらうなんて思いもしませんでした。いつまでもクヨクヨしている自分が恥ずかしかった。というか、子供でした。みなさんの思いに応えたい、と。
あの日励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございました。あの時、腹腔鏡検査を受けて、内膜症が確定したことはもちろん大事なことだけど、なにより勇気を与えてくれた皆さんとの出会いがなければ、その後の治療もくじけていたかもしれない。
この時もらった勇気が、私が自分の体験を書こうと思った原点かもしれません。UAEを受けた記録も、私の体験を通じて誰かに少しでも勇気が届けられれば、と思っています。
当日の朝入院し、午後から検査。初めての入院だったけれど、「検査」という名前からかお気楽な私、恐怖心もなく病院へ。手術室へ入る時にようやく、「これは大変なことなのかも」と緊張し始め…。
検査は腰椎麻酔で。麻酔の際、看護師さんから「体は動かさないで」と言われたのに、注射された瞬間勝手に体がビクンと反応。「動かないでって言ったでしょ!針が変なところに行きますよ!」とものすごい剣幕で怒られて、撃沈。肩から痛み止めの注射を打たれてからは…気が付いたときは病室!?
目が覚めたら、おしっこの袋ついてるけど、いつの間にされたんか?おまけに足が重い。ベッドの上なのに、足だけ地面にめり込んでいるような、コンクリートで固められたような感覚。でも全く動けなくて、ナースコール。看護師さんに畳んだ毛布をふくらはぎの下に挟んでもらい、麻酔が切れるまで何とかしのいだような…断片的な記憶です。
検査では、左卵巣を中心に赤紫色の斑点(ブルーベリースポット)が広がっていて子宮内膜症と確定、検査の際に処置できる範囲のことは全部行ったと、あとで先生から説明してもらった。
不妊につながるような病気がみつかったことがショックで落ち込んでいた私に、声をかけてくれたのが同室入院の皆さん。婦人科の4人部屋で、私以外の3人は30代後半~40代前半、おそらく子宮か卵巣の病気で摘出手術などを受けていたんだと。これは想像だけど。
「病気が見つかって、ラッキーだったね。病気を治したら、また頑張ればいいじゃない。まだまだ若いんだからチャンスはいっぱいあるし、これからだよ。私たちは子どもには縁がなかったけれど、こうして夫婦2人で仲良くいられるし、いつまでも新婚みたいでしょ?これからもずっと変わらないよ。仮に子供に恵まれなくても旦那さんとずっと仲良くしていけばいいんじゃない?それも悪くないと思うよ。でも、私たちの分も頑張って。かわいい赤ちゃんがやってくるといいね。」
私は自分のことしか考えてなくて周りのことなんて全く目に入っていなかったのです。同室の皆さんも、ここに至るまでたまらなく苦しい時もあったはず。なのに、笑顔がキラキラしていて、お見舞いに来た旦那さんともいつも楽しそうに過ごしていて。こんな風に励ましてもらうなんて思いもしませんでした。いつまでもクヨクヨしている自分が恥ずかしかった。というか、子供でした。みなさんの思いに応えたい、と。
あの日励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございました。あの時、腹腔鏡検査を受けて、内膜症が確定したことはもちろん大事なことだけど、なにより勇気を与えてくれた皆さんとの出会いがなければ、その後の治療もくじけていたかもしれない。
この時もらった勇気が、私が自分の体験を書こうと思った原点かもしれません。UAEを受けた記録も、私の体験を通じて誰かに少しでも勇気が届けられれば、と思っています。