子宮筋腫って切らなくてもいいんだ~子宮動脈塞栓術(UAE)体験記

2013年2月多発性子宮筋腫のため子宮動脈塞栓術(UAE)を受けました。
筋腫と診断されてから手術を経て現在に至るまでの私の体験記録です。
当時の日記やメモ、記憶を頼りに1年たった今ようやくブログにすることができました。
自宅から遠く離れた病院だったのでお出かけ気分も満載!?

出発前日~入院当日

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出発前日は「春一番」だったけど…

冬のこの時期、荒天により移動手段がたたれることが心配だったので手術前日の2月8日から入院することにしていたんだけど…

2月に入って天気は比較的穏やか。気温も高めどころか最高気温が10°Cを超えるような日が続いたりして1月末に積もった雪も溶けてすっかり安心していた。

ところが、1週間前に発表された週間天気予報で出発予定の2月8日は「曇り時々雪」。この後も雪の予報はまったく揺るがず2日前にはとうとう「暴風雪」予報になってしまった。ガーン。

出発前日の7日は強い南風が吹き荒れ「春一番」。気温が高く天気も良かったのでとても翌日が暴風雪になるとは思えない、というか考えたくなかった。8日に向かって天気は怪しくなり、直前になってから手術そのものの不安よりもJRが動くのかどうかがやっぱり一番の心配事になってしまった。予想通りというかなんというか…。

7日から8日にかけて大荒れになるという天気予報だったが、8日の後半は少し回復するかとも淡い期待をかける。天気図とにらめっこしながらにわか気象予報士の気分。
※2月7日の天気図はこんな感じ(ウェザーマップ『気象人』HPより)
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2013-02-07

7日の夕方、まだ迷いながらも近くのJR駅で当初から考えていた14:57金沢発サンダーバード30号と17:59新大阪発みずほ607号(岡山着18:45)の切符を購入。強風だったこの日もときどき運行見合わせはあったけれど関西方面へは運休はなかったらしい(逆方向の新潟方面は何本も運休あり)。

「雪だけで強風さえ吹かなければ大丈夫なんだけどね。明日運行状況確認してね」と窓口の駅員さん。

2月8日いよいよ出発です

気は下り坂だったけれど7日の日中吹き荒れた風はその後はそれ以上に悪くなることはなかった。「冬型、大荒れ」の天気予報で心配だった雪も、朝までに数センチしか積もっていなかった。とりあえず一安心。朝の冷え込みは厳しかったようで道路は凍結していたけどね。朝の様子はうっすら晴れて穏やかそうにみえた。

「これなら大丈夫か」とホッとしたのも束の間、9時頃からものすごい勢いで雪が降り始め…なんだか積もりそうな予感。相変わらず天気予報は暴風雪のまま。その範囲がだんだん西に広がって、滋賀県も暴風雪予報になってる…。米原辺りの雪の影響で新幹線が遅れているとの情報もあり。
※2月8日の天気図はこんな感じ(ウェザーマップ『気象人』HPより)
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2013-02-08

本当は午前中は仕事をしていくつもりだったんだけど、周りの人たちが「早く行かんでも大丈夫なんか?」と心配してくれるので、お言葉に甘えて早々に切り上げ10時過ぎから自宅で待機。私が仕事にでているのになぜか夫が朝から仕事を休んでいた。最悪JRが運休になったら米原まで車で送るつもりで朝から準備していたとか何とか!?

雪はその後も断続的に降ったりやんだり。やっぱり心配になってきたので予定より1時間早いサンダーバードで行くことに決めた。

12時には家を出発。途中昼食を済ませ、米原ではなく金沢駅まで夫に送ってもらう。新潟方面からのはくたかや名古屋方面からのしらさぎには遅れが出ているみたいだった。大阪方面へのサンダーバードは今のところ大丈夫らしい。電車のダイヤが乱れているせいで駅構内は何となく騒然としている。

13:56発のサンダーバード26号に変更。列車遅れの情報はなかったのに直前の列車が遅れた影響で10分遅れで金沢駅を出発。その後は少しずつ遅れを取り戻していたようだったけど…。しかし、外の景色が真っ白になっていることに気が付いた頃から列車はノロノロ徐行運転。滋賀県内の雪がひどかったのか…。
湖西線大雪
車窓からの景色は銀世界!!(湖西線

その後再び通常のスピードに戻ったけれど、京都には17分遅れで到着。京都駅では列車の床下に着いた雪の状態の点検をするんだって。

点検の結果着雪が結構多かったため、この後いつもより速度を落として運行するので現在連絡調整中、「お急ぎの方はホーム向かい側に停車中の新快速にお乗換えください」と車内放送が何度も流れる。はたして一体いつ動き出すのかな?

京都駅でドキドキしながら電車が動き出すのを待っている頃、夫からメールが届いた。中学校での懇談の順番待ちが長すぎる~って。そういえば今日は長女の三者懇談だったんだよね。長女から「お母さん来てよね」と言われるたびに、私「その日は午後から岡山行くからいないって」長女「あ、そっか」を何回繰り返したことでしょう…。だいたいこのお嬢さん、私が入院するのは4日ほどだと何回も話したはずなのに、勝手に「1か月ぐらいだっけ?」とか「20日間だったっけ?」と延ばしてくれる能天気な人。三者懇談は30分待って3分で終わったらしい。

電車は京都を30分ほど遅れて出発。新大阪16:59発のさくら569号に乗る予定だったんだけど絶対間に合わんわ。サンダーバードの特急券を変更したときに一緒に新幹線の分も変更してしまったけれど、こんなことなら新幹線はそのままにしておけばよかったなあ。

速度を落として運行…となると新大阪にいつ着くのかはっきりしないからどの新幹線に乗れるんかとやきもきしていたが案外順調で、17時過ぎに到着。

スーツケースと大きなトートバッグを持っているので乗り替えは結構きつい。新幹線ホームにたどり着いた時、息切れがひどくて苦しかった~。予防マスクしてたんだけど苦しくて苦しくて。

さくら571号(新大阪駅)
新大阪駅停車中のさくら571号

とりあえずホームに停車していたさくら571号の自由席に乗り込む。前の列車が遅れたと車掌に連絡したら指定席に乗れたかもしれないけど、いったん自由席に座ってしまうともう動く元気はなく…前のおじさんがシート倒しすぎるから私の荷物が倒れてきてしまう(怒)。倒しすぎのシートを押したり押されたり、無言のバトルを繰り返しながら岡山へ。

ほんとならさくらの指定席でゆったり岡山まで行くはずだったんだけどな~。残念。

無事岡山到着!

金沢を出発する前に新幹線もさくら569号に変更したので本当なら岡山には17:45に到着するはずだったのに、北陸線の遅れで結局さくら569号には乗れず…予定より30分ほど遅れて18:13岡山に到着。

あ~、やっと着いた。今回は悪天候のせいでかなりヤキモキした。新大阪までは一体どうなることかと思ったので無事に着いてひとまずホッとした。

1時間前の列車に変更していなかったらもっともっと到着が遅くなっていたかもしれない。早く出てきて良かった。

岡山に着いてしまえばもうこっちのもの。このあと病院に入るまでにはまだたっぷり時間があるけどそんなことは問題ないよね。ただ大きな荷物をかかえてどこかへ移動するのは面倒なので時間調整は駅構内をうろつくことにしよう。

まずは腹ごしらえといきますか。岡山駅1Fサンフェスタ岡山のLunch & Beer SUNへ。店内に入るなり生ビールのサーバーが目に入った。夫がいたらきっと飲みたがっただろうなあ、と思いつつ「岡山のえびめし」を注文。えびめしって岡山めしなの?一応調べてきました。
エビめし
えびめし~♪
初えびめしは見た目からソース味っぽい感じかと思ったら意外とカレー風味だったりして結構スパイシー。上にトッピングされている錦糸卵と一緒に食べると私にはちょうど良い感じ。もう少し薄め目の味だと嬉しかったなあ。でも、明日は夕食まで食事ができないので残さず食べよう。

食事の後、さんすて岡山の無印良品や三省堂書店をウロウロ買い物。時間を見るとちょうど20:05に岡山駅前から路面電車があるみたい。せっかくなので路面電車に乗ってみよう。いよいよ岡山UAEセンターへ向かいます。

UAEセンター入院です

ところで路面電車乗るにはどこから行けばいいの~?ビックカメラの前の横断歩道から行けるのかな?外はそんなに寒くない。なんといっても雪がないもんね。電停へと渡る横断歩道で子馬かと思うような大型犬とすれ違って思わず振り返ってしまった。

岡山駅前から路面電車で数分揺られ田町で下車。あっという間に着いた。電車の乗降口のステップが高くてスーツケースを下すのに一苦労(汗)。

前回の診察の時は移動は全てタクシーだったけれど、田町駅から歩いてもすぐだと分かっていたので迷うことなく到着。病院に明かりがついていてホッとした。いつもなら金曜日のこの時間は真っ暗なんでしょうねぇ。

いよいよ入院。緊張感maxで玄関の扉を押してみる。鍵がかかってる。インターホンを探さなきゃ、と思ったと同時に中から鍵を開ける音が聞こえて扉が開いた。看護師のMさんが笑顔で出迎えてくれた。再びホッとした。

「今晩からお世話になります」あいさつもそこそこに病室へ。今日ここへ到着するまでのことを話しながら2階の病室へ上がる。M看護師は重たいスーツケースを病室まで運んでくれたのでした。ホント助かりました。
2階病棟廊下全景
2階の廊下です。奥の病室へと向かいます。
                          
2階へ上がると廊下も部屋の中も暖房がきいていてとても暖かく、ベッドも電気毛布ですでにホカホカ。何から何までありがとうございます。

荷物を少し片付け、用意してきた書類を渡し、翌日の流れを確認。11月に手術を決めてからここへ来るのはこれが2回目、そういえば自分の手術が何時からなのかも聞いてなかったな…。この週は私ともう一人手術の予定だそう。私が最初で、8時半頃から手術の準備に入り9時過ぎには始まるらしい。

「よかったら読んでみてね。」とM看護師が『ひととき』と書かれたノートを病室に届けてくれた。このノートにはこの病院で治療を受けた先輩の生の声が綴られているんだって。「痛い、痛いってたくさん書いてあるから手術前に読んだら怖くなるかもしれないけど」と前置きあり。病室に案内される時、廊下のソファの横に置かれていたノートだよね。

一段落したところでシャワーを済ませ、残りの荷物を片付けて『ひととき』をパラパラとめくってみる。確かに、あっちにもこっちにも痛いの文字がいっぱい。やっぱり痛いんだ…。とは言ってもここまで来たらもう覚悟は決まっている。

日付が変わったところでようやく就寝。

病室の様子

私が案内されたのは24号室。以前病室を見せてもらった時、すごくきゅうくつに感じたような気がするけれどそうでもないかな。
病室(入り口から左奥方向)病室(入り口から右奥方向)病室内の洗面台

洗面台の前には加湿器あり。乾燥対策もばっちり!

ナースコールは向かって右側の壁に見えている黒い電話機で。受話器を上げると看護師さんのPHSにつながる仕組みです。
ギャラリー
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プロフィール

はおん

ディズニーと手作りが大好きなヒツジさん。
事務系のお仕事してます。

2012年10月子宮筋腫発覚
2013年2月子宮動脈塞栓術(UAE)を受ける。
UAEを受けた時、45歳。

ヒツジさんの夫、ウシさん・ヘビさんの娘2人と
石川県中央部で生息中。

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